大人が発症するADHD

大人が発症するADHD

子供に起こりやすいと言われているADHDは、大人だからと言って発症しない訳ではありません。子供のADHDの場合は、成長する過程で問題行動が軽減されるため、大人になってからADHDを見極めるのは困難と言われています。
子供の頃にADHDを改善しなければ、大人になってもずっと障害を抱えて行くことになります。それは、約40%~80%の割合で症状を引きずってしまうので軽視できるものではありません。
また、大人のADHDだけで見ると、4%~5%の発症率になっているようです。一般的にADHDは、子供の障害と言われているので、大人のADHDの認知度が低い現状があります。
仕事の予定をよく忘れたり、ミスを連発してしまうのが不思議で、調べてみたら実はADHDだったというケースも少なくありません。ADHDは、仕事に大きな支障をきたしてしまうだけでなく、日常生活でも困ることが多くあるので、大きなストレスを抱え込んでしまうことにも繋がります。
仕事や日常生活に支障が出るような症状があれば、すぐに専門医に相談することが大切です。大人のADHDの症状には、仕事をスムーズに進めることができない、打ち合わせで何を話したか覚えていない、自分の部屋をなかなか片付けられないなどが挙げられます。
ADHDは、早期発見と早期治療が高い改善効果を生み出します。ADHDの可能性は低くても、少しでも不安な症状があれば医師に相談しておくようにしましょう。
脳の障害には、ADHDと似た症状を現すものもあるので、必ず診察を受けておくことが大切です。