ADHDの症状に見られる衝動性

ADHDの症状に見られる衝動性

ADHDには、様々な症状が見られますが、そのひとつに衝動性と呼ばれるものがあります。ADHDの症状の突発的な行動が衝動性にあたり、思うがままに行動する傾向が強く現れるものです。
衝動性の行動としては、クラス全員が授業を受けているのにも関わらず、自分勝手に好きなことをし出します。また、何か質問しても最後まで聞こうとせずに、好きなように話し始めるなどもADHDの衝動性の行動に当てはまります。
さらに、衝動性は登校途中などでも起こります。興味のあるものがあれば、周囲を構わず近づこうとするので、交通事故の危険性もあると言われているのです。
ADHDの場合、集団行動が特に苦手という傾向が強くなりますが、順番を守るルールを破ることが多くなります。学校や公園の遊具で遊んでいる時でも、他の子が順番を待っているのにも関わらず、自分が遊びたいという衝動をコントロールできずに割り込んでしまうこともあるのです。
とにかく、自分の好きなように振舞う傾向が顕著になりますが、それが当たり前だと思い込んでしまいます。このことで、ADHDの子供は、他の子とケンカすることが多くなり、日常的にトラブルを起こしてしまいがちです。しかも、自分が悪いと思っていないので、ケンカの仲直りも難しくなってしまいます。
これが長く続いてしまえば、なかなか友達も増えずに、仲間はずれにされてしまうこともよくあるようです。ADHDの子供の中には、気に入らないと暴力を振るうケースもあり、自制心をコントロールすることが困難なために現れてしまいます。