学習障害の子供の教育方法

学習障害の子供の教育方法

「学習障害(LD)」とは、知的障害ではありませんが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち、ある特定分野で困難を伴う発達障害の1種です。特に言語や算数が苦手な子供は「ディスレクシア」と呼ばれます。
失語症だったアインシュタインや、母親に知的障害と思われたエジソン、また最近では俳優のトム・クルーズも、学習障害だったことを告白しています。

学習障害の症状は種類が多く、また同じ症状でも子供によって現れ方が違うので、まとめにくいのですが、「落ち着き・集中力のなさ」「特定のものへのこだわり」「かんしゃく」「ひとりごと」「左右が理解できない」「地図が読めない」「よくつまずく」といったいくつかのチェックポイントはあります。チックを伴う場合もあります。
またディスレクシアでは、「単語が覚えられない」「文章の順番を変えて読んでしまう」 「左右逆の文字を書く」といった症状がみられる場合もあります。

学習障害の子供の教育に際しては、家庭、学校・教師、また専門家が綿密に連携し協力しあって、学習面・情緒面をケアしフォローしていきます。学校では、その生徒の特徴的な部分はどこなのかを把握し、理解しやすい教え方をする必要があります。

学習障害の治療法としては、SST(ソーシャルスキルトレーニング)という認知行動療法が有名です。SSTを行うことで、生活(習慣)技能、社会生活技能が向上し、自信を持って暮らせることを目指します。
また、最近は学習障害や注意欠陥/多動性障害、高機能自閉症の子供を対象に、適切な教育や指導を行うための「特別支援教育」もスタートしました。