妊娠初期の腹痛

妊娠初期の腹痛

妊娠初期にはさまざまな体調の変化が表れます。妊娠超初期の着床して間もない頃は、まだ超音波検査でも確認することができません。確認ができるようになるのは、妊娠5~6週目くらいからです。またこの時期は、腹痛や出血など、心配な症状も表れやすい時期です。

妊娠初期に起こる、お腹が張るようなちょっとした腹痛は、生理的現象として問題がないことがほとんどです。
妊娠を知ったことによる緊張など、精神的な影響もあって下痢や便秘といった症状が出る場合もあります。便秘はホルモンの変化で起こる、妊婦には特有の症状の1つですが、長引くと腹痛などのトラブルにもつながりますね。食事での解決が安心ですが、症状が重いようなら受診して、お薬を処方してもらいましょう。

多くの場合、妊娠初期の腹痛は問題がないのですが、中には深刻なものもあります。その1つが流産です。流産で多いのが「切迫流産」です。腹痛の他に出血もあり、気づくことが多いです。切迫流産の場合は、流産の危険性のある状態ですが、すぐに受診して適切な処理を受ければ赤ちゃんが助かる場合も多いので、早めの対処を行いましょう。また切迫流産と診断されたら安静を保ちましょう。

妊娠初期の腹痛で深刻なのが「子宮外妊娠」です。子宮外妊娠の確立はおよそ1パーセントで、そのほとんどが卵管内で妊娠します。通常の妊娠と同じく成長しますが、限界に達するとその場所で流産するか、卵管が破裂する場合があります。卵管破裂の場合は出血がひどく、場合によっては死に至る危険性があるので、少しでも早い受診が必要です。いずれにしても腹痛が長引いたり、出血を伴う場合は受診するようにしてください。